光のもとでⅠ
「じーさん、母さんが夕飯を一緒に食べようって」
「ほう、じゃぁ邪魔するかの」
「秋兄は?」
「行きたいところだけどこれから本社。真白さんによろしく伝えて」
「了解」
 じーさんの車で家に戻ると兄さんの車が停まっていた。
「今日は楓もおるのか」
 車を見て判断したじーさんは、玄関に入ってさらに嬉しそうな声を発する。
「この靴は湊じゃの」
 じーさんは口髭をいじりながら目尻を下げていた。
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