光のもとでⅠ
 しかし、その唯も四十分ほど前にコンピュータールームへ入ったと通知が来ている。
 コンピュータールームに入ったともなれば、メンテナンスが終わるまでは出てこられない。
 唯と彼女は今一緒にいない――。
 だとしても、彼女はホテル内にはいるはず。
 俺はすぐに彼女の居場所を確認した。
 が、彼女を示す赤い点は支倉にあった。
 なぜ――!?
「秋斗様?」
 蔵元に声をかけられ会議に意識を戻す。
 けれど、目はパソコンディスプレイから離せなかった。
< 7,876 / 10,041 >

この作品をシェア

pagetop