光のもとでⅠ
本社勤務につくふたりは選考に則った人間だった。
だが、実際彼女につく警備員たちはうちの社員ではあるものの、選考された人間ではなかった。
彼女が駅構内に入ったあたりで副部長がその事実に気づき、すぐにS職管理部への確認をしたという。
そこで、オーダーした警備員ではない人間が配属されていることが発覚したとのことだった。
「少し納得……。警護班の人間、リィの体調のこと何も知らなかった」
「おまえもだ。翠葉お嬢様が接触した人間が木田氏と気づくまでに時間がかかりすぎだ。秋斗様、減俸処分でかまいませんね」
俺はこんな状況にも関わらず、少しの笑みを漏らす。
だが、実際彼女につく警備員たちはうちの社員ではあるものの、選考された人間ではなかった。
彼女が駅構内に入ったあたりで副部長がその事実に気づき、すぐにS職管理部への確認をしたという。
そこで、オーダーした警備員ではない人間が配属されていることが発覚したとのことだった。
「少し納得……。警護班の人間、リィの体調のこと何も知らなかった」
「おまえもだ。翠葉お嬢様が接触した人間が木田氏と気づくまでに時間がかかりすぎだ。秋斗様、減俸処分でかまいませんね」
俺はこんな状況にも関わらず、少しの笑みを漏らす。