光のもとでⅠ
翠と別れたあと、じーさんは俺たちに向かって通信を入れた。
ごく一方的な通信を。
『司よ、おまえは秋斗と共に帰ってくるがよい。清良は裏口でわしが拾う。ふたりとも、これからどうするのかよく考えるんじゃな。あのお嬢さんはかなり手強そうじゃぞ』
翠が変人であることは出逢ったときから知っている。
半年ちょっと一緒に過ごして嫌というほど一筋縄でいかないことは理解した。
それから、秋兄を放っておくともっと面倒なことになることだって学んだ。
じーさんは俺のことも秋兄のこともよくわかってると思う。
面倒くさいけど、放置しておくともっと面倒で不本意な方へ転がりそうだから――。
いいよ、秋兄は俺が引き受ける。
ここに来て良かったと思えることが盗聴の内容ではなく、秋兄の回収ってどういうことだろう。
俺、ここに何しに来たんだっけ……?
ごく一方的な通信を。
『司よ、おまえは秋斗と共に帰ってくるがよい。清良は裏口でわしが拾う。ふたりとも、これからどうするのかよく考えるんじゃな。あのお嬢さんはかなり手強そうじゃぞ』
翠が変人であることは出逢ったときから知っている。
半年ちょっと一緒に過ごして嫌というほど一筋縄でいかないことは理解した。
それから、秋兄を放っておくともっと面倒なことになることだって学んだ。
じーさんは俺のことも秋兄のこともよくわかってると思う。
面倒くさいけど、放置しておくともっと面倒で不本意な方へ転がりそうだから――。
いいよ、秋兄は俺が引き受ける。
ここに来て良かったと思えることが盗聴の内容ではなく、秋兄の回収ってどういうことだろう。
俺、ここに何しに来たんだっけ……?