光のもとでⅠ
「俺は翠の気持ちを踏みにじるようなキスをした。自分の気持ちが嘘じゃないと知らしめたいがためだけにキスをしたっ。想いが通じてもいないのにキスをした。片思いだって思いながらキスをした。急に沸き起こる衝動なんて止められなかった。両思いだったから結果オーライ? はっ……そんなの関係ない。俺がどんな気持ちでキスしたかだけに問題がある。秋兄は今その部分を責めてるんだろっ!? だったら、そんなの俺だって変わらないんだよっ」
言い切ると息が切れていた。
そのくらいに大声を発し、秋兄に掴みかかっていた。
「だから――秋兄のことを責めたりしない。できない……わかれよ」
頼むから、身を引くとか変なこと考えないでくれ。
横に立たせてくれ。
ちゃんと闘わせてくれ。
俺をいつまでもガキ扱いしてくれるな。
言い切ると息が切れていた。
そのくらいに大声を発し、秋兄に掴みかかっていた。
「だから――秋兄のことを責めたりしない。できない……わかれよ」
頼むから、身を引くとか変なこと考えないでくれ。
横に立たせてくれ。
ちゃんと闘わせてくれ。
俺をいつまでもガキ扱いしてくれるな。