光のもとでⅠ
「黒髪で前髪パッツンの子。制服に合わせてボルドーのリボンをカチューシャ代わりにしてる」
その説明ですぐに人物特定ができた。
「人と話さないからかな? 一見して大人っぽくも見えなくもない。一時、お姫さんと後ろ姿が似てるって言われてた時期もある。でもさ、身体の線の細さが全然違うよね。身長も若干お姫さんのほうが低いし。あと、髪の毛の色も違うしたぶん髪質も違う」
いったいどれだけ人間観察しているのか、と思わなくもない。
俺はケンから視線を写真に戻し、越谷まりあを再度確認した。
確かに、後ろ姿なら似ていると言われるかもしれないが、あくまでも髪の長さが同じくらい、という程度。
あとはケンの言うとおりだった。
「お姫さん、入学当初は表情が硬かったから雰囲気が似てるって思われたのかな? でも、今となっては雰囲気の『ふ』の字も似てないよ」
その説明ですぐに人物特定ができた。
「人と話さないからかな? 一見して大人っぽくも見えなくもない。一時、お姫さんと後ろ姿が似てるって言われてた時期もある。でもさ、身体の線の細さが全然違うよね。身長も若干お姫さんのほうが低いし。あと、髪の毛の色も違うしたぶん髪質も違う」
いったいどれだけ人間観察しているのか、と思わなくもない。
俺はケンから視線を写真に戻し、越谷まりあを再度確認した。
確かに、後ろ姿なら似ていると言われるかもしれないが、あくまでも髪の長さが同じくらい、という程度。
あとはケンの言うとおりだった。
「お姫さん、入学当初は表情が硬かったから雰囲気が似てるって思われたのかな? でも、今となっては雰囲気の『ふ』の字も似てないよ」