光のもとでⅠ
「警備会社のほうは粗方片付いたって聞いたけど」
『こっちは優秀な人材が揃っているし、この手の情報戦には強い人間が多いからな。開発の人間が内部監査を出し抜いて実行犯を割り出した』
開発の人間に出し抜かれるって、それ、内部監査のレベルに問題があるんじゃないの。
それとも、開発の人間がそれだけ優秀ということなのか……。
現時点ではどうでもいい疑問が脳裏を掠めるものの、そのことは口にしない。
「雅さんのファイル、見た」
『そうか。……なら、学園警備はどう動かす?』
「……話、少し聞いてもらいたいんだけど」
『どうぞ』
「雅さんは自分とは正反対の環境で育った翠に憎悪の念を抱いていると思う」
『こっちは優秀な人材が揃っているし、この手の情報戦には強い人間が多いからな。開発の人間が内部監査を出し抜いて実行犯を割り出した』
開発の人間に出し抜かれるって、それ、内部監査のレベルに問題があるんじゃないの。
それとも、開発の人間がそれだけ優秀ということなのか……。
現時点ではどうでもいい疑問が脳裏を掠めるものの、そのことは口にしない。
「雅さんのファイル、見た」
『そうか。……なら、学園警備はどう動かす?』
「……話、少し聞いてもらいたいんだけど」
『どうぞ』
「雅さんは自分とは正反対の環境で育った翠に憎悪の念を抱いていると思う」