光のもとでⅠ
「ちょっと前までは貞子状態だったらしいよ」
と、海斗くんが口にして不思議に思う。
それ、蒼兄と栞さん、秋斗さんしか知らないはずなのに……。
……情報源はもしかしなくても秋斗さんではないだろうか。キスマークのことも若槻さんに話しちゃうし……。
そう思うと少しむくれてしまう。
「あ、翠葉が怒ったっ!?」
まるで珍しいものを見るような目で海斗くんが言う。
別に海斗くんを怒ってるわけじゃないし、秋斗さんに対して文句を言うほどに怒ってるわけでもない。
でもいいや。勘違いさせておこう。
「それで、身体は?」
と、訊いてきたのは私の真横、ベッドに腰掛けた桃華さんだった。
「ここ二、三日でようやく身体を起こせるようになったの。二週間は覚悟してたから意外と早いかな?」
桃華さんの隣に腰掛けた飛鳥ちゃんが、
「じゃ、明日からは学校に来れるっ!?」
「湊先生の許可が下りれば、かな。もし行かれるようになったとしても、しばらくは一時間出席したら次の一時間は保健室、っていうのの繰り返しかも」
そう答えると、
「クラスのみんな、御園生に会いたがってるよ」
と、教えてくれた。
それがとても嬉しかった。
と、海斗くんが口にして不思議に思う。
それ、蒼兄と栞さん、秋斗さんしか知らないはずなのに……。
……情報源はもしかしなくても秋斗さんではないだろうか。キスマークのことも若槻さんに話しちゃうし……。
そう思うと少しむくれてしまう。
「あ、翠葉が怒ったっ!?」
まるで珍しいものを見るような目で海斗くんが言う。
別に海斗くんを怒ってるわけじゃないし、秋斗さんに対して文句を言うほどに怒ってるわけでもない。
でもいいや。勘違いさせておこう。
「それで、身体は?」
と、訊いてきたのは私の真横、ベッドに腰掛けた桃華さんだった。
「ここ二、三日でようやく身体を起こせるようになったの。二週間は覚悟してたから意外と早いかな?」
桃華さんの隣に腰掛けた飛鳥ちゃんが、
「じゃ、明日からは学校に来れるっ!?」
「湊先生の許可が下りれば、かな。もし行かれるようになったとしても、しばらくは一時間出席したら次の一時間は保健室、っていうのの繰り返しかも」
そう答えると、
「クラスのみんな、御園生に会いたがってるよ」
と、教えてくれた。
それがとても嬉しかった。