光のもとでⅠ
ようやく気づいた翠は目を見開き、「どうして」と唇を動かす。
「弁当、一緒に食べようと思って」
答えたところでクラス中のフリーズは解けない。
同じように間抜け面で俺を見上げる海斗を移動させ、代わりに自分がその席におさまる。
海斗は手近な場所から椅子を調達してきて臨時席を設けた。
俺が弁当箱の蓋を開けたときだったか、やっと正気に戻ったらしい翠がはじかれたように疑問を口にした。
「つ、ツカサっ、どうしてにここでお弁当っ!?」
「なかなか翠と会う時間がないから?」
ごく簡潔に答えを述べたあと、煮物に箸を伸ばす。
翠は戸惑っているのか、箸すら持たずに視線を彷徨わせていた。
「弁当、一緒に食べようと思って」
答えたところでクラス中のフリーズは解けない。
同じように間抜け面で俺を見上げる海斗を移動させ、代わりに自分がその席におさまる。
海斗は手近な場所から椅子を調達してきて臨時席を設けた。
俺が弁当箱の蓋を開けたときだったか、やっと正気に戻ったらしい翠がはじかれたように疑問を口にした。
「つ、ツカサっ、どうしてにここでお弁当っ!?」
「なかなか翠と会う時間がないから?」
ごく簡潔に答えを述べたあと、煮物に箸を伸ばす。
翠は戸惑っているのか、箸すら持たずに視線を彷徨わせていた。