光のもとでⅠ
「今ので、俺が翠に振られたかわいそうな男って噂にすり替わったとしても、なんら問題はない」
「えっ!? 振られたって何っ!?」
「翠は知らないのか? 俺が全校生徒の前で大々的に翠に告白をしたにも関わらず、気づいてもらえないかわいそうな王子ってあちこちで言われているのを」
何も知らないって顔……。
まぁ、無理もない。
もともと噂好きな人間ではないし、俺もケンのメールを見るまでは校内の噂など半分も知らなかった。
が、思わぬ爆弾はここで落とされる。
「私、全校生徒の前でツカサに告白なんてされてないよ?」
真顔で、真っ直ぐな目で言われた。
……わかっていた。
嫌というほどにわかってはいた。
「えっ!? 振られたって何っ!?」
「翠は知らないのか? 俺が全校生徒の前で大々的に翠に告白をしたにも関わらず、気づいてもらえないかわいそうな王子ってあちこちで言われているのを」
何も知らないって顔……。
まぁ、無理もない。
もともと噂好きな人間ではないし、俺もケンのメールを見るまでは校内の噂など半分も知らなかった。
が、思わぬ爆弾はここで落とされる。
「私、全校生徒の前でツカサに告白なんてされてないよ?」
真顔で、真っ直ぐな目で言われた。
……わかっていた。
嫌というほどにわかってはいた。