光のもとでⅠ
30~45 Side Tsukasa 09話
散策ルートに入って十五分ほど歩くと、先週秋兄と話をした藤棚に着く。
そこにはもうひとり、藤宮の人間がいた。
翠もそのことに気づいたのか、ゆっくりと、恐る恐る俺の顔を見る。
目が雄弁に、「どうして」と物語る。
戸惑っているのが丸わかり。
「さぁ、どうしてだか……」
俺は適当に答えた。
藤棚にいたのは秋兄。
今日、リベンジでここに来ることを知らせていた。
別に知らせなくてもよかったんだけど、なんか空気が悪くて……。
知りたかった。とりあえず、三人で会ってみたかった。
それで翠を困らせることになったとしても。
そこにはもうひとり、藤宮の人間がいた。
翠もそのことに気づいたのか、ゆっくりと、恐る恐る俺の顔を見る。
目が雄弁に、「どうして」と物語る。
戸惑っているのが丸わかり。
「さぁ、どうしてだか……」
俺は適当に答えた。
藤棚にいたのは秋兄。
今日、リベンジでここに来ることを知らせていた。
別に知らせなくてもよかったんだけど、なんか空気が悪くて……。
知りたかった。とりあえず、三人で会ってみたかった。
それで翠を困らせることになったとしても。