光のもとでⅠ
12
「……みんな息してる?」
しんとした部屋に自分の声が響くと、四人は一気にうな垂れた。
「っていうか簾条……これって男女交えて話すことなのか? それとも、これ、何かのバツゲームとか……?」
「佐野、違うわよ。翠葉がそんなこと考えるわけがないじゃない。もっとも……私もこんな境遇は初めてよ」
次の瞬間には飛鳥ちゃんの手が額に伸びてきた。
「熱はないみたいだけど?」
と、海斗くんを見る。
海斗くんは手にしていた携帯を見て、
「血圧も問題ないっぽい……。秋兄、これ改良して脳波とかも加えてくんないかな」
なんて首を捻る。
「「そういう問題じゃないから」」
佐野くんと桃華さんが落胆した声を揃えると、四人は顔を見合わせ黙ったまま視線をめぐらせる。
「意見がある人は挙手」
と、桃華さんが一言。
しんとした部屋に自分の声が響くと、四人は一気にうな垂れた。
「っていうか簾条……これって男女交えて話すことなのか? それとも、これ、何かのバツゲームとか……?」
「佐野、違うわよ。翠葉がそんなこと考えるわけがないじゃない。もっとも……私もこんな境遇は初めてよ」
次の瞬間には飛鳥ちゃんの手が額に伸びてきた。
「熱はないみたいだけど?」
と、海斗くんを見る。
海斗くんは手にしていた携帯を見て、
「血圧も問題ないっぽい……。秋兄、これ改良して脳波とかも加えてくんないかな」
なんて首を捻る。
「「そういう問題じゃないから」」
佐野くんと桃華さんが落胆した声を揃えると、四人は顔を見合わせ黙ったまま視線をめぐらせる。
「意見がある人は挙手」
と、桃華さんが一言。