光のもとでⅠ
そして、
「せんぱっ――ちょぉ……場所に目処があるなら先に教えてくださいよ」
優太の疲れた声。
けれど、こちらの息は上がっていない。
「だって、俺置いていかれちゃったし? 教える前に走り出したの優太じゃん」
いつもと変わらないのんびりとした会話が続き、前にも後ろにも進めずにいると、しだいに自分の立っている場所に水が溜まりだす。
「まずは風呂」
優太の腕が首に絡んだ。
もう、抵抗する力は精神力、体力ともに残ってはいなかった。
連行された先は屋内プール施設の一角、シャワールーム。
「安心しろよ。うちの部、練習大好き人間の集まりだからさ、あと一時間くらいは誰も戻ってこない」
俺は区切られたシャワーブースの中に押し込められた。
「せんぱっ――ちょぉ……場所に目処があるなら先に教えてくださいよ」
優太の疲れた声。
けれど、こちらの息は上がっていない。
「だって、俺置いていかれちゃったし? 教える前に走り出したの優太じゃん」
いつもと変わらないのんびりとした会話が続き、前にも後ろにも進めずにいると、しだいに自分の立っている場所に水が溜まりだす。
「まずは風呂」
優太の腕が首に絡んだ。
もう、抵抗する力は精神力、体力ともに残ってはいなかった。
連行された先は屋内プール施設の一角、シャワールーム。
「安心しろよ。うちの部、練習大好き人間の集まりだからさ、あと一時間くらいは誰も戻ってこない」
俺は区切られたシャワーブースの中に押し込められた。