光のもとでⅠ
制服に着替えふと携帯に目をやると、メールが三件届いていた。
ひとつめは秋兄。
「家に帰れなければうちに来い」
短くそれだけが表示される。
ふたつめは姉さん。
「家に連絡は入れておいた。うちに来てることになってる。どこに帰ってもかまわない。でも、所在だけははっきりさせておきなさい」
三つ目は意外な人物、唯さんからだった。
「ホテルの澤村さんに連絡してある。もしも必要なら、三十九階にある俺の部屋使って。でも、俺の貸しは高くつくよ? イヒヒ」
どのメールにも同じようなことが書かれている。
それは「居場所」の提供。
そして、そのどれにも慰めの言葉は一言も書かれていなかった。
ひとつめは秋兄。
「家に帰れなければうちに来い」
短くそれだけが表示される。
ふたつめは姉さん。
「家に連絡は入れておいた。うちに来てることになってる。どこに帰ってもかまわない。でも、所在だけははっきりさせておきなさい」
三つ目は意外な人物、唯さんからだった。
「ホテルの澤村さんに連絡してある。もしも必要なら、三十九階にある俺の部屋使って。でも、俺の貸しは高くつくよ? イヒヒ」
どのメールにも同じようなことが書かれている。
それは「居場所」の提供。
そして、そのどれにも慰めの言葉は一言も書かれていなかった。