光のもとでⅠ
「とりあえず、仕分けだけはしなくちゃでしょ。……この分量、どうやってこなすか頭抱えるよね」
 会話はするけど目はパソコンのディスプレイから離さない。
 そして、どうやってこなすも何も、物理的に片付けていく以外の道はない。
 ただ、ひたすらに仕事をするのみ、だ。
「ファイルの共有してください。秋斗様は上から、自分は下から振り分け作業しますから」
 蔵元は俺の向かいに座り、持っていたノートパソコンを開いた。
 ふたりでやれば、振り分け作業は一時間とかからなかった。
「さ、あとは明日からでいいでしょう」
「そうだな。ほかに考えなくちゃいけないこともできたし……」
 椅子に座ったまま、ぐん、と伸びをしながら答える。
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