光のもとでⅠ
30~45 Side Akito 03話
くそじじー……。
思いながら着信履歴からじーさんの番号を呼び出す。
携帯はすぐにつながった。
『なんじゃ』
「なんじゃ、じゃないですよ。何をするつもりですか?」
『どこまで察しがついたかの?』
「……ファイルを使って司に揺さぶりをかけるつもりでしょう?」
返事はない。
「それを見せれば雅がどんな人生を歩んできたのかが一通りわかります。今の司なら状況分析以外のこともできる。雅がどれほど長い間苦しんでいたのかを察することはできるでしょう。……じーさんはそれ予測したうえで、越谷まりあと雅がつながっているかもしれないと話すつもりでは? ――越谷まりあだけなら学園警備の指揮権を与える必要はない。が、雅が関われば別だ、ということを指揮権を与えることで示唆する。……まるで采配力を見せてみろ、とでも言うように」
『くっくっく……おまえはわしの孫じゃのぉ』
何当たり前のこといってるんだか……。
思いながら着信履歴からじーさんの番号を呼び出す。
携帯はすぐにつながった。
『なんじゃ』
「なんじゃ、じゃないですよ。何をするつもりですか?」
『どこまで察しがついたかの?』
「……ファイルを使って司に揺さぶりをかけるつもりでしょう?」
返事はない。
「それを見せれば雅がどんな人生を歩んできたのかが一通りわかります。今の司なら状況分析以外のこともできる。雅がどれほど長い間苦しんでいたのかを察することはできるでしょう。……じーさんはそれ予測したうえで、越谷まりあと雅がつながっているかもしれないと話すつもりでは? ――越谷まりあだけなら学園警備の指揮権を与える必要はない。が、雅が関われば別だ、ということを指揮権を与えることで示唆する。……まるで采配力を見せてみろ、とでも言うように」
『くっくっく……おまえはわしの孫じゃのぉ』
何当たり前のこといってるんだか……。