光のもとでⅠ
 そのときの話、翠葉ちゃんにしちゃおうかな?
 そんなことを考えていると、
「秋斗さんはこのカフェによく来られるんですか?」
「そうだな、大学にいたときは蒼樹ともよく来てたよ」
「そうなんですね……」
 彼女は相槌を打つように口にしては口を噤む。
 そんな彼女にメニューを見せると、彼女はすぐにドリンクメニューを開いた。
 そこへ店員がオーダーを取りに来た。
「藤宮くんはブラックコーヒーよね? そちらの彼女は?」
 気さくに話しかけられ訂正を入れる。
「あ、俺コーヒーやめたんだ。だからハーブティーをお願い。今日のハーブティーって何?」
「今日はカモミール。カフェインなしっていうならルイボスティーもあるけど?」
「翠葉ちゃんは?」
「あ……えと、カモミールティーをお願いします」
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