光のもとでⅠ
 学校のホームルームが終わる時間ぴったりに司っちに電話した。
 秋斗さんから聞いて知ってはいたけど、俺は敢えて訊く。
「内緒じゃなくてリィに話しちゃえばいいじゃん」
 電話の向こうで司っちが答える。
『起こるとも起こらないともわからないことをですか? いつまで警戒し続ければいいのかもわからないことを話せ、と?』
 本当だった。
 秋斗さんからもらった司っち情報は嘘偽りなし、ホンモノ。
 司っちは司っちでリィのことを考えている。
 でもそれ、会長の思惑からは少し外れてるんだよね……。
 それでも真摯に考えてくれているのがわかるから――。
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