光のもとでⅠ
 そう思うと、腹が立った。
 だってさ、もうとっくに信頼されているものだと思っていたから。
 学校へ向かうとき、
「唯の意思で司様の側についてほしかったんだと思う」
 蔵元さんにそう言われたけど、言われたけど――。
 そんなの、言われて知ろうが自分で気づこうが関係ないから。
 その場でどう動くかは自分で決める。
 自分が決める。
 人の指図を受けるなんてまっぴらごめん。
 俺がそういう性格だって知ってるじゃん。

「秋斗さん、勝手だよ。ここにきて俺に黙ってろ? それはないよねっ!?」
 秋斗さんは何も言わない。
「俺に司っち側についてほしかったんでしょ? 全力でそうしますよ、そうしましょうっ!? こんな大勢の大人に囲まれて、今回の概要ををリィが知ることになるのなんて、絶対に司っち嫌でしょっ!? なんでそんなこともわかんないのっ!?」
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