光のもとでⅠ
格好悪い自分を見せることと引き換えに翠を得られるのなら――と思った割に、存外往生際が悪い。
しかし、全く説明をしない、というのは気が引けて、端的な補足をした。
「悪いけど、今顔は見られたくない」
「……どうして?」
「……目が充血してる」
「……暗いところじゃ充血までは見えないと思う」
「それでも気分的に許容できない」
目の充血だけならいくらでも言い訳のしようがある。
けど、赤面に関しては言い訳がすぐに思いつかなかった。
「顔を見なければいいの?」
見られなければいい、というのならそのとおりだが……。
腕の中にいる翠を、このぬくもりを手放したくないという気持ちが強い。
どう答えるべきか悩んでいると、奇妙な提案をされた。
しかし、全く説明をしない、というのは気が引けて、端的な補足をした。
「悪いけど、今顔は見られたくない」
「……どうして?」
「……目が充血してる」
「……暗いところじゃ充血までは見えないと思う」
「それでも気分的に許容できない」
目の充血だけならいくらでも言い訳のしようがある。
けど、赤面に関しては言い訳がすぐに思いつかなかった。
「顔を見なければいいの?」
見られなければいい、というのならそのとおりだが……。
腕の中にいる翠を、このぬくもりを手放したくないという気持ちが強い。
どう答えるべきか悩んでいると、奇妙な提案をされた。