光のもとでⅠ
 今のところ、翠は自分を赦すつもりなどないのだろう。
 でも、時間が経ったら何か変わるんじゃないか、と願う自分がいる。
 翠が何に戸惑っているのかは知っている。
 けど、それは俺がどうこうできるものではない。
 翠が自分を認めない限り、乗り越えることはできない。
 だから、待とうと思う。俺が待てる間は……。
 ただ、「待つ」に徹することは難しそうだけど――。
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