光のもとでⅠ
『はい』
女の人の声だった。すぐに誰とはわからなかったけど、会話を聞いていて誰と話しているのかがわかった。
「これから翠を病院へ連れて行く。兄さんか誰かいる?」
『なんであんたが……って、別にどうでもいいことね。楓がいてもしょうがないでしょ。翠葉の循環器の主治医は私よ。私が行く』
今度はツカサが切る前に通話が切られた。
「そういうわけだから。これから病院まで送っていく」
「マンションまででいいっ。あとはお母さんに付き添ってもらうし……」
「あぁ……」
ツカサは再度電話をかけ始めた。
『はい、御園生です』
この声は蒼兄だけど携帯でする対応じゃない。
もしかして、ゲストルームの固定電話……?
女の人の声だった。すぐに誰とはわからなかったけど、会話を聞いていて誰と話しているのかがわかった。
「これから翠を病院へ連れて行く。兄さんか誰かいる?」
『なんであんたが……って、別にどうでもいいことね。楓がいてもしょうがないでしょ。翠葉の循環器の主治医は私よ。私が行く』
今度はツカサが切る前に通話が切られた。
「そういうわけだから。これから病院まで送っていく」
「マンションまででいいっ。あとはお母さんに付き添ってもらうし……」
「あぁ……」
ツカサは再度電話をかけ始めた。
『はい、御園生です』
この声は蒼兄だけど携帯でする対応じゃない。
もしかして、ゲストルームの固定電話……?