光のもとでⅠ
「正直に言うと、あまり……」
「でも、それが通るとは思っちゃいねぇよな?」
 ニヤリ、と悪そうな笑みを向けられ苦笑を返す。
 どうやら、先生は私が起きるのを待っていてくれたらしく、自身もまだ昼食を摂っていなかったのだ。
 このあと、先生チョイスの定食が病室に運ばれ、先生と一緒にお昼を食べた。
 完食することはできなかったけど、きちんと朝昼晩に少しでも何かを食べることが大事なのだと言う。
 私は薬を飲んで午後も横になる。
 午前中にしっかりと寝たこともあり、あまり眠いという感覚はなかったけれど、それでも身体は休養を欲する程度には疲れていたのだろう。横になれば、自然と眠りに落ちる。
 深い眠りではなかったけれど、身体を休められた感じは十分に得られた。
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