光のもとでⅠ
 考えがまとまらない、言葉にできないときは「モヤモヤする」「涙が止まらない」それだけでもいいから文字にしたり口にさせるのだという。
 自分が感じている感情を把握させること、人に伝えられるようにすること。
 それらが進化したものがプレゼンテーションであり、反抗する前に自分の意見を提示して相手の理解を得られるように話すこと、につながるのだという。
 もちろん、教育の場でそうは説明されない。ただ、相手の共感を得られる話し方とはどういったものか。相手を納得させるためにはどう説明したらいいのか、という観点を設けてプレゼンテーションのハードルを上げるという。
 人の上に立つことが約束されている生徒が多い学校であることもあり、交渉術のひとつとして教育に盛り込まれているという。
 初等部から中等部まで、どんなことに対してもこれらのことを一貫して行うことで、九年の間に感情を言葉にする、人に話す、ということが習慣化され身につくのだとか……。
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