光のもとでⅠ
10
「外、もう真っ暗ね」
先生の言葉に窓の外を見れば、とっくに日は沈んでいた。
時計は五時半指している。
「帰り、気をつけてね?」
「はい」
先生と生徒。来たときとよりはそれらしい会話をして、特教棟の三階、最奥の教室をあとにした。
校内は寒いと感じなかったけれど、特教棟を出てニ階テラスを歩くと冷たい風が吹いていた。
陽が落ちた今、すでに外灯が灯っている。
オレンジ色の明かりを見れば紅葉祭二日目の夜を思い出す。
ツカサと手をつなぎ、ジャックオウランタンを見ながら歩いた。立ち止まったり躓いたりしながら。
テラスからその通路を見ていると、佐野くんが部室棟に向って歩いてくる。
先生の言葉に窓の外を見れば、とっくに日は沈んでいた。
時計は五時半指している。
「帰り、気をつけてね?」
「はい」
先生と生徒。来たときとよりはそれらしい会話をして、特教棟の三階、最奥の教室をあとにした。
校内は寒いと感じなかったけれど、特教棟を出てニ階テラスを歩くと冷たい風が吹いていた。
陽が落ちた今、すでに外灯が灯っている。
オレンジ色の明かりを見れば紅葉祭二日目の夜を思い出す。
ツカサと手をつなぎ、ジャックオウランタンを見ながら歩いた。立ち止まったり躓いたりしながら。
テラスからその通路を見ていると、佐野くんが部室棟に向って歩いてくる。