光のもとでⅠ
12
私の勉強スタイル――それはテスト五日前までに理系科目を終わらせ、テスト四日前から暗記科目に全力を注ぐ、だ。
今日までが理系科目に費やす日でよかった、と心の底から思った。
ダイニングでみんな各々の勉強をする。私も自分の勉強を。
時々、佐野くんに声をかけられ質問された問題の糸口を提供する。
その程度に私の集中力は欠けていた。
人の話しかけに応じられる程度には集中などできていなかった。
自覚していたからこそ、その日の勉強が終わると海斗くんとツカサに申し出る。
「明日から文系の暗記科目やらなくちゃだから、みんなで勉強するのは今日までにしておくね」
「……最後の一日は空けておけ」
ツカサに言われて、
「どうして?」
「文系の最終確認。英語と古典はやっておいたほうがいいだろ?」
「あ……ハイ。よろしくお願いします」
会話が済むとツカサはすぐにゲストルームを出ていった。
今日までが理系科目に費やす日でよかった、と心の底から思った。
ダイニングでみんな各々の勉強をする。私も自分の勉強を。
時々、佐野くんに声をかけられ質問された問題の糸口を提供する。
その程度に私の集中力は欠けていた。
人の話しかけに応じられる程度には集中などできていなかった。
自覚していたからこそ、その日の勉強が終わると海斗くんとツカサに申し出る。
「明日から文系の暗記科目やらなくちゃだから、みんなで勉強するのは今日までにしておくね」
「……最後の一日は空けておけ」
ツカサに言われて、
「どうして?」
「文系の最終確認。英語と古典はやっておいたほうがいいだろ?」
「あ……ハイ。よろしくお願いします」
会話が済むとツカサはすぐにゲストルームを出ていった。