光のもとでⅠ
一時半になると楓先生が迎えに来てくれた。
玄関に置いておいたハープを見ると、
「じゃ、これは俺が預かるね」
と、ハープケースを担ぐ。
「すみません、ちょっと翠葉ちゃんお借りします」
楓先生がお母さんに向って言うと、
「いいえ。こちらこそ、病院まで送っていただいてしまってすみません。あ、でも……帰りは私が迎えに行きますから――」
「いえ、自分もどっちにしろ帰ってこなくちゃいけないので」
「……じゃぁ、お夕飯ご一緒しませんか?」
お母さんの申し出に楓先生がびっくりした顔をした。
「楓先生、最近の食生活どうなってます? 少し見ないうちにやつれられた気がしますけど……」
「アハハ……本当、医者だっていうのに」
どうやら言い訳ができないような状況らしい。
玄関に置いておいたハープを見ると、
「じゃ、これは俺が預かるね」
と、ハープケースを担ぐ。
「すみません、ちょっと翠葉ちゃんお借りします」
楓先生がお母さんに向って言うと、
「いいえ。こちらこそ、病院まで送っていただいてしまってすみません。あ、でも……帰りは私が迎えに行きますから――」
「いえ、自分もどっちにしろ帰ってこなくちゃいけないので」
「……じゃぁ、お夕飯ご一緒しませんか?」
お母さんの申し出に楓先生がびっくりした顔をした。
「楓先生、最近の食生活どうなってます? 少し見ないうちにやつれられた気がしますけど……」
「アハハ……本当、医者だっていうのに」
どうやら言い訳ができないような状況らしい。