光のもとでⅠ
16
昨夜は蒼兄と唯兄が眠るまで付いていてくれた。
そんなにたくさんのことをしたわけではないけれど、いつもとは違う予定が入り、内容の濃い一日だったからか、身体も頭も疲れていたみたい。
寝る前の薬を飲んで横になると、ほどなくして眠りに落ちた。
だから、付き添ってもらったにしてもそんなに長い間ではなかったと思う。
基礎体温を測り終え、ゆっくりと身体を起こし足をベッドの下へ下ろす。と、足の裏に何かが当たった。
「……何?」
足元にはキーホールダーが壊れたような金具と、そのすぐ近くに赤い石のはめこまれた小さな鍵が落ちていた。
それを手に取り、何か違和感を覚える。
……私はこれを知っている?
どこかで見たことがあるような……。でも、思い出せなくて気持ちが悪い。
気になりつつも、鍵と壊れた金具をベッドサイドに置き、学校へ行く支度を始めた。
時間は七時を少し過ぎたところ。
学校に今日から通うと決まったとき、基礎体温計のアラームを一時間ずらしたのだ。
学校に通うなら体力を温存し、少しでも長く休んで身体を起こすタイミングをずらしたほうがいいと思って。
そんなにたくさんのことをしたわけではないけれど、いつもとは違う予定が入り、内容の濃い一日だったからか、身体も頭も疲れていたみたい。
寝る前の薬を飲んで横になると、ほどなくして眠りに落ちた。
だから、付き添ってもらったにしてもそんなに長い間ではなかったと思う。
基礎体温を測り終え、ゆっくりと身体を起こし足をベッドの下へ下ろす。と、足の裏に何かが当たった。
「……何?」
足元にはキーホールダーが壊れたような金具と、そのすぐ近くに赤い石のはめこまれた小さな鍵が落ちていた。
それを手に取り、何か違和感を覚える。
……私はこれを知っている?
どこかで見たことがあるような……。でも、思い出せなくて気持ちが悪い。
気になりつつも、鍵と壊れた金具をベッドサイドに置き、学校へ行く支度を始めた。
時間は七時を少し過ぎたところ。
学校に今日から通うと決まったとき、基礎体温計のアラームを一時間ずらしたのだ。
学校に通うなら体力を温存し、少しでも長く休んで身体を起こすタイミングをずらしたほうがいいと思って。