光のもとでⅠ
日をまたぎ、夜中に生理がきて痛みで目が覚めた。瞼の向こうに明かりの類は感じない。薄く目を開くと、「おはよ」と言われてびっくりした。唯兄がベッド脇にいた。
「薬でしょ?」
言いながら、額の冷や汗を拭われる。そしてすでに用意されていた薬を渡された。
薬を飲んだ拍子に思いついたことがあった。
「涼先生はツカサのお父さんだ……」
「……何当たり前のこと言ってんの?」
「え? あ……あのね、涼先生、今日、生理が来るのを知っていた気がするの。生理がきたら、私……戻すかもしれないでしょう?」
「……あぁ、なるほど。次に戻したら検査しますって言ってたもんね? ……確かに策士だ。間違いなく司っちのおとーさん」
唯兄も「むむっ」と唸る。
「薬でしょ?」
言いながら、額の冷や汗を拭われる。そしてすでに用意されていた薬を渡された。
薬を飲んだ拍子に思いついたことがあった。
「涼先生はツカサのお父さんだ……」
「……何当たり前のこと言ってんの?」
「え? あ……あのね、涼先生、今日、生理が来るのを知っていた気がするの。生理がきたら、私……戻すかもしれないでしょう?」
「……あぁ、なるほど。次に戻したら検査しますって言ってたもんね? ……確かに策士だ。間違いなく司っちのおとーさん」
唯兄も「むむっ」と唸る。