光のもとでⅠ
月曜日も病院には行ったけど、果歩さんの病室には寄らなかった。
いつものように果歩さんからメールは届いていたけれど、土曜日に休んだ分の勉強と、今日明日の授業の予習復習をしなくてはいけないから。……というのは建前。
勉強をしなくてはいけないのは本当。でも、三十分くらいなら寄ることはできたと思う。そうしなかったのは、また浅はかなことを口にしてしまいそうだから。……というのは言い訳。
話の途中、また言葉に詰まってしまうのが怖かった。ふとした瞬間に、目を背けている自分の真正面に立ってしまうのが怖かった。
人に話せたら楽になるのかもしれない。でも、人に話すのにはそれ相応の勇気を要する。
楓先生が言うように、出逢って間もない、互いのことをよく知らない人だからこそ言えることもあるだろう。でも、それは相手が健康な人であることに限られる気がする。……というのも言い訳、かな。
いつものように果歩さんからメールは届いていたけれど、土曜日に休んだ分の勉強と、今日明日の授業の予習復習をしなくてはいけないから。……というのは建前。
勉強をしなくてはいけないのは本当。でも、三十分くらいなら寄ることはできたと思う。そうしなかったのは、また浅はかなことを口にしてしまいそうだから。……というのは言い訳。
話の途中、また言葉に詰まってしまうのが怖かった。ふとした瞬間に、目を背けている自分の真正面に立ってしまうのが怖かった。
人に話せたら楽になるのかもしれない。でも、人に話すのにはそれ相応の勇気を要する。
楓先生が言うように、出逢って間もない、互いのことをよく知らない人だからこそ言えることもあるだろう。でも、それは相手が健康な人であることに限られる気がする。……というのも言い訳、かな。