光のもとでⅠ
違う答えなどそうそう見つかるわけもない。一生懸命考えて出した答えをそんなすぐに変えられるわけがない。
きっと、ツカサもそれはわかっていると思う。だから、「待つ」と言ってくれたのだと思う。
でも、待たれたところで私はこれ以上の答えを出せるとは思っていない。思っていないのに――「待つ」という言葉を聞いたとき、不覚にも嬉しいと思ってしまった。嬉しいのに、同じくらい苦しくて……。
私は誰も失わないための選択をしたつもりでいたけれど、この選択で自分の「想い」以外をなくすとは思っていなかった。違うものを、こんなカタチで失うことになるとは思いもしなかった。
きっと、ツカサもそれはわかっていると思う。だから、「待つ」と言ってくれたのだと思う。
でも、待たれたところで私はこれ以上の答えを出せるとは思っていない。思っていないのに――「待つ」という言葉を聞いたとき、不覚にも嬉しいと思ってしまった。嬉しいのに、同じくらい苦しくて……。
私は誰も失わないための選択をしたつもりでいたけれど、この選択で自分の「想い」以外をなくすとは思っていなかった。違うものを、こんなカタチで失うことになるとは思いもしなかった。