光のもとでⅠ
17
教室に着くと、机の上に包みが置いてあった。
「これ、なぁに?」
前の席の海斗くんに訊くと、
「んー……早穂と志穂の力作かな? それと、生徒会の苦労の結晶になるかならないか」
……意味がわからない。
「まずは開けてみて?」
清水早穂(しみずさほ)ちゃんと園田志穂(そのだしほ)ちゃんに促され、その包みを開けることにした。
包みの中から出てきたのは薄い水色のカギ編み。
広げると、モチーフ編みの三角ストールであることがわかる。
「かわいい……」
「うちの学校、夏は冷房、冬は暖房が入るのよ。空調管理ってやつね。だから、冷え性の子はつらかったりするの。それで冷え対策にストールを考案したのよ」
桃華さんの説明になるほど、と思う。
「ね、着て見せて?」
飛鳥ちゃんに言われて、そのままストールを羽織ろうとしたら、
「違う違う」
と、早穂ちゃんに止められた。
早穂ちゃんは髪の毛を少し茶色くカラーリングしていて、肩よりも少し長いくらいのストレートヘアがきれいな子。
「あのね、これ、セーラーの襟の下に入れるの」
と、着せてくれる。
「これ、なぁに?」
前の席の海斗くんに訊くと、
「んー……早穂と志穂の力作かな? それと、生徒会の苦労の結晶になるかならないか」
……意味がわからない。
「まずは開けてみて?」
清水早穂(しみずさほ)ちゃんと園田志穂(そのだしほ)ちゃんに促され、その包みを開けることにした。
包みの中から出てきたのは薄い水色のカギ編み。
広げると、モチーフ編みの三角ストールであることがわかる。
「かわいい……」
「うちの学校、夏は冷房、冬は暖房が入るのよ。空調管理ってやつね。だから、冷え性の子はつらかったりするの。それで冷え対策にストールを考案したのよ」
桃華さんの説明になるほど、と思う。
「ね、着て見せて?」
飛鳥ちゃんに言われて、そのままストールを羽織ろうとしたら、
「違う違う」
と、早穂ちゃんに止められた。
早穂ちゃんは髪の毛を少し茶色くカラーリングしていて、肩よりも少し長いくらいのストレートヘアがきれいな子。
「あのね、これ、セーラーの襟の下に入れるの」
と、着せてくれる。