光のもとでⅠ
ひとりだけに負担がかからない……。病院に迎えにきてもらったり、具合が悪いときに付き添ってくれたり、悩んでるときに話を聞いてもらったり……。
負担がひとりだけにかからないから、際限なく甘えてしまいそうになって怖くなることもあるけれど――蒼兄ひとりに負担がかかるよりもずっといい。ずっとこのままでいたい。関係が変わることなく、距離が変わることもなく、ずっとこのままでいたい。
家族ならそれができると思っていた。でも、蒼兄や唯兄が結婚してしまったらこの均衡は崩れる。そんな未来がいつかくると思うと少し怖くなる。
家族も友達も、全く変化しないものなんて何ひとつない。
蒼兄や唯兄が結婚するとき、私は心から祝福することができるだろうか――。
負担がひとりだけにかからないから、際限なく甘えてしまいそうになって怖くなることもあるけれど――蒼兄ひとりに負担がかかるよりもずっといい。ずっとこのままでいたい。関係が変わることなく、距離が変わることもなく、ずっとこのままでいたい。
家族ならそれができると思っていた。でも、蒼兄や唯兄が結婚してしまったらこの均衡は崩れる。そんな未来がいつかくると思うと少し怖くなる。
家族も友達も、全く変化しないものなんて何ひとつない。
蒼兄や唯兄が結婚するとき、私は心から祝福することができるだろうか――。