光のもとでⅠ
「ほら、これとか翠葉に似合いそうだよ?」
お父さんが手に取ったのはドレスではなく、シャツワンピースだった。
「この上にキレイな色のニットとか――」
お父さんが周りを見渡すと、
「あぁ、これなんか合うんじゃない?」
唯兄が近くのディスプレイラックにあった藤色のポンチョを手に取りお父さんに渡した。
「お、いいね。どう? 似合うと思わない?」
お父さんはシャツワンピースとポンチョをずい、と私と蒼兄の前へ出す。そこに、
「このブローチつけたらアクセントになると思わない?」
お母さんがアイテムをひとつ追加した。
「……かわいいし似合うと思う。でも――」
蒼兄が一歩大きく踏み出した。ブースを横切り突き当たりまで行くと、別の洋服に手を伸ばす。
お父さんが手に取ったのはドレスではなく、シャツワンピースだった。
「この上にキレイな色のニットとか――」
お父さんが周りを見渡すと、
「あぁ、これなんか合うんじゃない?」
唯兄が近くのディスプレイラックにあった藤色のポンチョを手に取りお父さんに渡した。
「お、いいね。どう? 似合うと思わない?」
お父さんはシャツワンピースとポンチョをずい、と私と蒼兄の前へ出す。そこに、
「このブローチつけたらアクセントになると思わない?」
お母さんがアイテムをひとつ追加した。
「……かわいいし似合うと思う。でも――」
蒼兄が一歩大きく踏み出した。ブースを横切り突き当たりまで行くと、別の洋服に手を伸ばす。