光のもとでⅠ
「う、うん」
上ずりながら答えると、さらにぎゅっと抱き締められた。身体、というよりも心臓を温められた気分。
「飛鳥ちゃん……」
「ん? あっ、やば……痛かったっ!? ごめんっ」
飛鳥ちゃんはばっ、と離れる。
「違う……すごく、すごくあたたかくて――」
それだけなのに、目に涙が滲んだ。
「やっ、涙目になるくらい痛かったって正直に言っていいんだよっ!? ごめん、ホントごめんっ」
いつもと何も変わらない飛鳥ちゃんにほっとしてしまう。
それだって、きっと飛鳥ちゃんの優しさなのに……。
「飛鳥は部活でしょ? 時間大丈夫なの?」
後ろから桃華さんの声がすると、
「わ、やばっ。じゃ、またねっ!」
ずっしりと重そうなかばんを持ち、スカートを翻して飛鳥ちゃんは教室を出ていった。
上ずりながら答えると、さらにぎゅっと抱き締められた。身体、というよりも心臓を温められた気分。
「飛鳥ちゃん……」
「ん? あっ、やば……痛かったっ!? ごめんっ」
飛鳥ちゃんはばっ、と離れる。
「違う……すごく、すごくあたたかくて――」
それだけなのに、目に涙が滲んだ。
「やっ、涙目になるくらい痛かったって正直に言っていいんだよっ!? ごめん、ホントごめんっ」
いつもと何も変わらない飛鳥ちゃんにほっとしてしまう。
それだって、きっと飛鳥ちゃんの優しさなのに……。
「飛鳥は部活でしょ? 時間大丈夫なの?」
後ろから桃華さんの声がすると、
「わ、やばっ。じゃ、またねっ!」
ずっしりと重そうなかばんを持ち、スカートを翻して飛鳥ちゃんは教室を出ていった。