光のもとでⅠ
チャイムの音で目が覚める。
ゆっくりと身体を起こして上履きを履き、カーテンを開くと立っていた湊先生が振り返った。
「今、ミントティー淹れたとこ。海斗が迎えに来るからそれまで飲んでなさい」
と、カップをテーブルに置いた。
「ありがとうございます」
まだ淹れたてで熱いカップを両手で包むと火傷しそうだった。
ぱっと手を放すと、それを見ていた先生が笑いながら冷蔵庫に歩いていく。そして氷を三つ取ってくるとカップの中に入れてくれた。
「それなら飲めるでしょ?」
と、向かいの椅子に座る。
「ありがとうございます」
三つの氷はシュワシュワと音を立てて溶け出し、あっという間に跡形もなくなった。
カップに口をつけると、口の中に馴染みあるお茶が広がる。
起き抜けのミントティーは頭がすっきりとする。
あ――。
ポケットから今朝見つけた鍵を取り出し湊先生に訊く。
「これ、司先輩のものですか?」
「それ、若槻のだけど……どうしたの?」
「朝、部屋に落ちているのを見つけて、気になって持ってきてしまったんです」
「すぐに若槻に連絡。たぶん、今頃血相を変えて探してるはずよ」
湊先生はポケットから携帯を取り出すとすぐに電話をかけ始めた。
ゆっくりと身体を起こして上履きを履き、カーテンを開くと立っていた湊先生が振り返った。
「今、ミントティー淹れたとこ。海斗が迎えに来るからそれまで飲んでなさい」
と、カップをテーブルに置いた。
「ありがとうございます」
まだ淹れたてで熱いカップを両手で包むと火傷しそうだった。
ぱっと手を放すと、それを見ていた先生が笑いながら冷蔵庫に歩いていく。そして氷を三つ取ってくるとカップの中に入れてくれた。
「それなら飲めるでしょ?」
と、向かいの椅子に座る。
「ありがとうございます」
三つの氷はシュワシュワと音を立てて溶け出し、あっという間に跡形もなくなった。
カップに口をつけると、口の中に馴染みあるお茶が広がる。
起き抜けのミントティーは頭がすっきりとする。
あ――。
ポケットから今朝見つけた鍵を取り出し湊先生に訊く。
「これ、司先輩のものですか?」
「それ、若槻のだけど……どうしたの?」
「朝、部屋に落ちているのを見つけて、気になって持ってきてしまったんです」
「すぐに若槻に連絡。たぶん、今頃血相を変えて探してるはずよ」
湊先生はポケットから携帯を取り出すとすぐに電話をかけ始めた。