光のもとでⅠ
「外で少し見てからにしようかな……」
「怖くないよ? たまに引っかかれたりするけど……」
「……引っかかれるんだ?」
「猫と同じ。嫌な抱かれ方されたり、かまわれたくないときは嫌がる。そのくらい……」
香乃子ちゃんは近くにいたウサギを撫でながら話す。
ウサギは香乃子ちゃんに慣れているのか、もともと温厚な動物なのか、香乃子ちゃんの座っている椅子近くに集まっていた。
「……でも、やっぱり少し見てからにする」
「……そう?」
「うん」
私は金網の近くにしゃがんでウサギたちを見ていた。
「この白い子がスノウ。灰色の子はグレイス。黒い子はクロ。ブチのはブッチー。茶色の子はチャロ。で、今私が描いてるこの子がピョン。……小学生のつける名前ってすごく安易だよね」
「そうだね。でも、可愛い名前だと思う。……あ、私のことは気にせずスケッチしてね?」
「……うん。そうする」
「怖くないよ? たまに引っかかれたりするけど……」
「……引っかかれるんだ?」
「猫と同じ。嫌な抱かれ方されたり、かまわれたくないときは嫌がる。そのくらい……」
香乃子ちゃんは近くにいたウサギを撫でながら話す。
ウサギは香乃子ちゃんに慣れているのか、もともと温厚な動物なのか、香乃子ちゃんの座っている椅子近くに集まっていた。
「……でも、やっぱり少し見てからにする」
「……そう?」
「うん」
私は金網の近くにしゃがんでウサギたちを見ていた。
「この白い子がスノウ。灰色の子はグレイス。黒い子はクロ。ブチのはブッチー。茶色の子はチャロ。で、今私が描いてるこの子がピョン。……小学生のつける名前ってすごく安易だよね」
「そうだね。でも、可愛い名前だと思う。……あ、私のことは気にせずスケッチしてね?」
「……うん。そうする」