光のもとでⅠ
相馬先生の治療が終わると、冬休みの通院予定を決めるためにナースセンターに戻った。
「来週の月曜日二十日は俺のほうの治療を入れておく。通常次は水曜だが、おまえ幸倉に戻るんだろ?」
「はい。今日の夜か明日には……」
「だとしたら、月曜に来て水曜に来て翌日木曜日がパレスへの移動日っつーのはキツイな。――水曜日はいい。木曜日にパレスで昇に治療してもらえ」
「え? でも――」
「そんくらい問題ねーよ。麻酔薬は余分に持たせておくから痛みが出たらすぐに施術してもらえ」
そのほうが私の身体は楽だし家族も楽だろう。でも――せっかくのお祝いの場で治療というのは、どうにも申し訳なさが先に立つ。
「あんなぁ……スイハはこれからも藤宮に関わっていくんだろ? だったらこれくらいやらせとけや。じゃねーと気苦労のもとが取れねーだろーが……」
「…………」
「黙んな……」
「来週の月曜日二十日は俺のほうの治療を入れておく。通常次は水曜だが、おまえ幸倉に戻るんだろ?」
「はい。今日の夜か明日には……」
「だとしたら、月曜に来て水曜に来て翌日木曜日がパレスへの移動日っつーのはキツイな。――水曜日はいい。木曜日にパレスで昇に治療してもらえ」
「え? でも――」
「そんくらい問題ねーよ。麻酔薬は余分に持たせておくから痛みが出たらすぐに施術してもらえ」
そのほうが私の身体は楽だし家族も楽だろう。でも――せっかくのお祝いの場で治療というのは、どうにも申し訳なさが先に立つ。
「あんなぁ……スイハはこれからも藤宮に関わっていくんだろ? だったらこれくらいやらせとけや。じゃねーと気苦労のもとが取れねーだろーが……」
「…………」
「黙んな……」