光のもとでⅠ
デコピンを食らった額をさすりながら、
「関わると決めたのは私だもの。だから気苦労とかそういうのはないのに……」
「今は、だ。この先、おまえの立場を利用しようとする人間はごまんと出てくるし、それらの中に有する危険因子から身を守るために警護までつけられてんだろ?」
先生が言うことは間違っていない。実際、そのとおりなのだろう。
でも、言葉にされるのは耐え難いくらいに嫌だった。
「そんなのどうでもいいっ。ただ、私が関わっていたいだけっ。離れたくないだけでっ……」
「……スイハ?」
涙が零れそうでぎゅっと目を瞑る。
「みんな、どうしてそいうこと言うんですかっ!? 藤宮とか利用とか護衛とかっ。そんなのっ、そんなのどうでもいいのにっ。私はただっっっ――」
ポスン。
何が起こったのかわからなくて、咄嗟に目を開けたら真っ暗だった。……というよりは、相馬先生に抱きすくめられていた。
「関わると決めたのは私だもの。だから気苦労とかそういうのはないのに……」
「今は、だ。この先、おまえの立場を利用しようとする人間はごまんと出てくるし、それらの中に有する危険因子から身を守るために警護までつけられてんだろ?」
先生が言うことは間違っていない。実際、そのとおりなのだろう。
でも、言葉にされるのは耐え難いくらいに嫌だった。
「そんなのどうでもいいっ。ただ、私が関わっていたいだけっ。離れたくないだけでっ……」
「……スイハ?」
涙が零れそうでぎゅっと目を瞑る。
「みんな、どうしてそいうこと言うんですかっ!? 藤宮とか利用とか護衛とかっ。そんなのっ、そんなのどうでもいいのにっ。私はただっっっ――」
ポスン。
何が起こったのかわからなくて、咄嗟に目を開けたら真っ暗だった。……というよりは、相馬先生に抱きすくめられていた。