光のもとでⅠ
「じゃぁ、それ。蒼兄にとってのカフェインと糖分がランニングなの」
「ふーん。……俺は天と地がひっくり返ってもコレの代替案がランニングになることはないけど、あんちゃんがって言うなら納得。で、リィは?」
「私?」
 唯兄はずずっとコーヒーをすすりながら頷く。
 私が起きてからすることと言ったら……。
「基礎体温を計る、かなぁ……?」
 しっくりこないままに答えると、
「それは体調管理に必要なことであって、リィがやりたくてやってるわけじゃないでしょ? それ以外にはないの?」
 それ以外……。
 言われて目に映るものを口にした。それは窓の外――。
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