光のもとでⅠ
 さらには、平均台を歩くみたいに歩道の縁石を歩くからますますもって猫っぽい。
 縁石と言っても、車道からは二十センチほどの高さがあるものの、歩道自体は同じ高さであり、ただただ歩道の端を歩いているにすぎないのだけども……。
 そこからぴょん、と弾みをつけて私の隣へジャンプした。私の右手を取ると、
「幸倉に帰ってきたから日課が再開できるね」
 唯兄はにっこりと笑って前を向いた。
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