光のもとでⅠ
「……私の行動や言動で、友達に嫌な思いさせちゃったの。――佐野くんと桃華さんと香乃子ちゃん。言葉にして教えてくれたのは三人だけど……もっとたくさんの人に嫌な思いをさせてるんだと思う。――でも、どうしても身動きが取れなくて……」
「……概要だけ? 肝心の内容は話してくれないの?」
唯兄の問いかけに口を噤む。
唯兄と蒼兄は携帯事件のことも私の記憶のことも気持ちも、何もかも知っているから話しても大丈夫。
そうは思っても口が開かない。
「今抱えてるものが原因で胃に負担かかってんじゃないの?」
唯兄は畳み掛けるように訊いてくる。
「話して楽になるなら話せばいいのに。これで不整脈まで出てきたら目も当てらんないよ?」
「唯、ストップ。それじゃ翠葉が話せない」
「でもっ……」
もしかしたら唯兄も佐野くんと同じように思っているのかもしれない。
「……概要だけ? 肝心の内容は話してくれないの?」
唯兄の問いかけに口を噤む。
唯兄と蒼兄は携帯事件のことも私の記憶のことも気持ちも、何もかも知っているから話しても大丈夫。
そうは思っても口が開かない。
「今抱えてるものが原因で胃に負担かかってんじゃないの?」
唯兄は畳み掛けるように訊いてくる。
「話して楽になるなら話せばいいのに。これで不整脈まで出てきたら目も当てらんないよ?」
「唯、ストップ。それじゃ翠葉が話せない」
「でもっ……」
もしかしたら唯兄も佐野くんと同じように思っているのかもしれない。