光のもとでⅠ
「……涼先生、ずっと笑ってた……」
採血するときだけ一瞬笑みが消えたけれど、それ以外は終始笑っていたように思える。
同じ顔だけど、ツカサとは全然違う。
ツカサは無表情がデフォルトで、笑っているところなんで数えるほどしか見たことがない。
眉間にシワを寄せて不機嫌な表情や怒ってる顔。そんな表情ばかりが思い出される。
ふと、自分が名付けた氷の女王スマイルこと、絶対零度の笑顔を思い出す。
「……同種の笑顔だったかも?」
涼先生の診察が終わるとすぐに相馬先生の治療が始まる。
脈診の見立ては先週指摘されたものと変わらなかった。
身体の状態に大きな変化はないけれど、心のほうはどうだろうか。
暗闇を怖いと思うほどに悪くなった気がする……。
採血するときだけ一瞬笑みが消えたけれど、それ以外は終始笑っていたように思える。
同じ顔だけど、ツカサとは全然違う。
ツカサは無表情がデフォルトで、笑っているところなんで数えるほどしか見たことがない。
眉間にシワを寄せて不機嫌な表情や怒ってる顔。そんな表情ばかりが思い出される。
ふと、自分が名付けた氷の女王スマイルこと、絶対零度の笑顔を思い出す。
「……同種の笑顔だったかも?」
涼先生の診察が終わるとすぐに相馬先生の治療が始まる。
脈診の見立ては先週指摘されたものと変わらなかった。
身体の状態に大きな変化はないけれど、心のほうはどうだろうか。
暗闇を怖いと思うほどに悪くなった気がする……。