光のもとでⅠ
「今日はね、みんなでランチなんだよ。一緒に食べようよぉ」
拓斗くんは、私に見せたのとは違う甘えた顔を秋斗さんに見せる。そして、全力で引き止めるように秋斗さんにぶら下がった。
ここまでで私と秋斗さんの間には会話はない。挨拶も交わさず視線だけが交わる。
「お姉ちゃんがいるのに、なんでフタツヘンジでオッケーしないの? ……あ、僕が相手じゃ心配ないと思ってるんでしょっ」
途端に拓斗くんがむくれる。
小学一年生なのに色んな言葉を知ってるなぁ、と思っていた。
ただ、なんの話をしているのかは疑問で、疑問のままに会話の行く末を見守っていると、
「僕がホンキ出したらすごいんだからねっ!? お姉ちゃんの王子様に僕が立候補してるの忘れてないよねっ!?」
「えっ!?」
思わぬ方向に話がいっていたことに気づく。
秋斗さんにぶら下がっている拓斗くんを凝視する。と、冷たい空気が舞い込んだ。
拓斗くんは、私に見せたのとは違う甘えた顔を秋斗さんに見せる。そして、全力で引き止めるように秋斗さんにぶら下がった。
ここまでで私と秋斗さんの間には会話はない。挨拶も交わさず視線だけが交わる。
「お姉ちゃんがいるのに、なんでフタツヘンジでオッケーしないの? ……あ、僕が相手じゃ心配ないと思ってるんでしょっ」
途端に拓斗くんがむくれる。
小学一年生なのに色んな言葉を知ってるなぁ、と思っていた。
ただ、なんの話をしているのかは疑問で、疑問のままに会話の行く末を見守っていると、
「僕がホンキ出したらすごいんだからねっ!? お姉ちゃんの王子様に僕が立候補してるの忘れてないよねっ!?」
「えっ!?」
思わぬ方向に話がいっていたことに気づく。
秋斗さんにぶら下がっている拓斗くんを凝視する。と、冷たい空気が舞い込んだ。