光のもとでⅠ
「もしかしたら初日の結婚式じゃなくて、二日目のパーティーに緊張してる?」
蒼兄に訊かれ、私は曖昧に答えた。
「それもあるかな」
「そうだなぁ……。俺たちが今まで父さんたちに連れて行ってもらったパーティーとは規模が違うだろうし、何よりも出席する人の客層が違うだろうな」
真面目に考えてくれているだけに少し申し訳ない気もしたけれど、逃げ場のない車内でツカサと秋斗さんの話をする気にはならなかった。
途中二回の休憩を挟んでパレスに着いた。
パレスがあったのは山。山腹というのだろうか……?
標高が高くなるにつれ耳がおかしくなるという変化はあったものの、痛みがひどくなるようなことはなかった。
けれど、確実に気温は下がったと感じている。
蒼兄に訊かれ、私は曖昧に答えた。
「それもあるかな」
「そうだなぁ……。俺たちが今まで父さんたちに連れて行ってもらったパーティーとは規模が違うだろうし、何よりも出席する人の客層が違うだろうな」
真面目に考えてくれているだけに少し申し訳ない気もしたけれど、逃げ場のない車内でツカサと秋斗さんの話をする気にはならなかった。
途中二回の休憩を挟んでパレスに着いた。
パレスがあったのは山。山腹というのだろうか……?
標高が高くなるにつれ耳がおかしくなるという変化はあったものの、痛みがひどくなるようなことはなかった。
けれど、確実に気温は下がったと感じている。