光のもとでⅠ
先導するウェイターについて歩く。
長いテーブルの一番端に案内されるのだろう。そう思っていた。
けれど、ウェイターが示した席は端ではなく中ほどにある。
テーブルにはウェルカムカードが置かれており、それぞれ自分の名前が書かれていた。
左に唯兄、右に蒼兄。お母さんが私の正面に座り、お父さんは唯兄の前に座った。
唯兄とお父さんの隣には空席が二つずつの計四席。蒼兄の右側には三つ、お母さんの隣は四席空いている。
テーブルセッティングがされているということは、誰かのために用意された席であるということ。
その席に誰が座るのかは少し考えればわかることだった。
このパレスは多くの人が泊まれるつくりではないし、明日の式に出席するのはごく身内と聞いている。
だとしたら――。
長いテーブルの一番端に案内されるのだろう。そう思っていた。
けれど、ウェイターが示した席は端ではなく中ほどにある。
テーブルにはウェルカムカードが置かれており、それぞれ自分の名前が書かれていた。
左に唯兄、右に蒼兄。お母さんが私の正面に座り、お父さんは唯兄の前に座った。
唯兄とお父さんの隣には空席が二つずつの計四席。蒼兄の右側には三つ、お母さんの隣は四席空いている。
テーブルセッティングがされているということは、誰かのために用意された席であるということ。
その席に誰が座るのかは少し考えればわかることだった。
このパレスは多くの人が泊まれるつくりではないし、明日の式に出席するのはごく身内と聞いている。
だとしたら――。