光のもとでⅠ
ごまかしようもなく、音のする方を見てしまった。
赤い絨毯を進んできたのは秋斗さんと海斗くん。ツカサと湊先生の後ろに真白さんと柊子先生、それから知らない女性がひとり、男性二人。
スーツを着たツカサと目が合った次の瞬間、自分のすぐ側まできた秋斗さんに声をかけられた。
これだけでパニックを起こせそう。
席がすべて埋まり、総勢十八人の晩餐会が始る。
どうして「御園生」であるうちがテーブルの中に位置しているのかがわからない。
通常、末席なるものが存在するはずだけれども、両端を藤宮に挟まれては末席などありようがない。
次に考えたのは結婚する「ご両家」だけれど、現時点では結婚式自体が伏せられているだから、そこに重点が置かれるわけもない。
でも、だからといってなんで――と思う。いっそのこと、一番端の人と席を交換したくなるくらい。
赤い絨毯を進んできたのは秋斗さんと海斗くん。ツカサと湊先生の後ろに真白さんと柊子先生、それから知らない女性がひとり、男性二人。
スーツを着たツカサと目が合った次の瞬間、自分のすぐ側まできた秋斗さんに声をかけられた。
これだけでパニックを起こせそう。
席がすべて埋まり、総勢十八人の晩餐会が始る。
どうして「御園生」であるうちがテーブルの中に位置しているのかがわからない。
通常、末席なるものが存在するはずだけれども、両端を藤宮に挟まれては末席などありようがない。
次に考えたのは結婚する「ご両家」だけれど、現時点では結婚式自体が伏せられているだから、そこに重点が置かれるわけもない。
でも、だからといってなんで――と思う。いっそのこと、一番端の人と席を交換したくなるくらい。