光のもとでⅠ
「え? 何? 屁理屈OKなの?」
「えぇ、ダメなんて誰が言ったの?」
唯兄は急に飛び上がり、お母さんよりも近くにいたお父さんに答えを確認する。もちろん、私に聞こえないように耳元で。
「ほーい! 唯も正解。ほら、翠葉頑張れー」
無邪気に応援されても困る。
何せ、これはもともと私が自分では答えが出せなくてお父さんたちに訊いた質問なのだから。
「ほら、今度は唯からヒント出してあげなさい」
唯兄は水を得た魚状態にまで復活していて、にこりと笑ってこう言った。
「今回招いたのは誰でしょう? 招かれたのは誰でしょう?」
パレスへ来たのは湊先生と静さんに結婚式に招かれたから。
でも、今日の晩餐会はそれが通用するものなのかは明確ではない。
もし仮にそうだとしても、湊先生がいた場所はひどく中途半端な位置だし、招待した人が湊先生ならば、湊先生以外の皆が招待客となる。
ご両家が招待する側と考えるならば、確かにテーブルの半分できれいに分かれる。
けれども、テーブルを半分に分けて上座下座を作るにしてもどうして私たち側が上座になるかの謎は解けない。
「えぇ、ダメなんて誰が言ったの?」
唯兄は急に飛び上がり、お母さんよりも近くにいたお父さんに答えを確認する。もちろん、私に聞こえないように耳元で。
「ほーい! 唯も正解。ほら、翠葉頑張れー」
無邪気に応援されても困る。
何せ、これはもともと私が自分では答えが出せなくてお父さんたちに訊いた質問なのだから。
「ほら、今度は唯からヒント出してあげなさい」
唯兄は水を得た魚状態にまで復活していて、にこりと笑ってこう言った。
「今回招いたのは誰でしょう? 招かれたのは誰でしょう?」
パレスへ来たのは湊先生と静さんに結婚式に招かれたから。
でも、今日の晩餐会はそれが通用するものなのかは明確ではない。
もし仮にそうだとしても、湊先生がいた場所はひどく中途半端な位置だし、招待した人が湊先生ならば、湊先生以外の皆が招待客となる。
ご両家が招待する側と考えるならば、確かにテーブルの半分できれいに分かれる。
けれども、テーブルを半分に分けて上座下座を作るにしてもどうして私たち側が上座になるかの謎は解けない。