光のもとでⅠ
 ディスプレイには未読メールと電話の着信を示す表示があった。
 着信履歴にはツカサの名前、メールの差出人は秋斗さん。
 メール本文を表示させ、すぐに目がいったのは文末。そこには連名で、「司、秋斗」とふたりの名前が記されていた。
 内容は涼先生が言っていたこととほぼ同じ。


件名 :ティータイム
本文 :あたたかいお茶を飲みながら
   中庭でツリーを見よう。
   空気がきれいだから
   星もよく見えるよ。

   司、秋斗


 司からの着信は九時十分。ちょうど診察室に移動していた頃だ。
 そして、秋斗さんからのメールを受信したのは九時十四分だった。
 そういえば涼先生が唯兄に、秋斗さんに何か言われてたのなら、なんて話していたけれど……。
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