光のもとでⅠ
「明日、何時に起きるんだっけ?」
 唯兄の質問に蒼兄が答える。
「七時から朝食だから、それに間に合うように」
「じゃ、リィは六時起きか……。俺も同じ時間に起きて風呂入ろ」
「ま、それが妥当だろうな」
 ふたりの会話を聞きながら基礎体温計のタイマーをセットし、もうひとつ、携帯のタイマーをセットしようと手に取り悩む。
 時刻は十一時を回っている。
 ツカサと秋斗さんならまだ起きているだろう。
 でも、九時過ぎにあった連絡の返事をするのには遅すぎないだろうか。
「……違うなぁ。それは言い訳だ……」
 ふいに口から漏れる。
「秋斗先輩と司に連絡?」
 蒼兄も知っているの……?
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